・映画「クライマーズ・ハイ」公式サイト
USENの株主になっている訳ですが,今年の株主優待の一つがこの「クライマーズ・ハイ」の試写会でした。
配給会社のGAGA(ギャガ)はUSENの子会社なので,こういった映画の優待券も(抽選で)もらえるんですね。
ということで,カミサンを誘っての久しぶりの新宿デートです(^^ゞ
場所は,東京厚生年金会館,18時開場。
会社から歩いて10分程度という,ナイスな場所です(笑)

「クライマーズ・ハイ」とは,「登山中に興奮状態が極限にまで達し,恐怖感が麻痺する状態」のことです。
かといってこの映画は山岳冒険映画ではなく,実際の日本航空123便墜落事故(1985年8月12日発生)を元に,架空の地元新聞社を舞台にした群像ドラマです。
この御巣鷹山の日航機事故という未曾有の大事故を報道する,地元新聞記者たちの興奮(←このあたりがクライマーズ・ハイなわけです)と混乱に満ちた1週間が描かれています。
主演は堤真一さん,監督は原田眞人さんです。
ご存知,横山秀夫さんの小説が原作となっています。
原作者の横山秀夫さんは,もともと群馬県の上毛新聞記者として,実際に真夏の御巣鷹山に登り,約1ヶ月半にわたり事故現場を取材しています。
この経験が元になっている,リアルな新聞記者たちの仕事ぶり,部門を越えた現場のぶつかりあい。
ワタシはもちろんこの小説を読みましたし,またNHKで2005年に放映されたドラマも見ました。
映画化されるにあたって,どのようにこのボリュームが2時間25分という上映時間に収まるのかが心配ではありましたが・・・

心配は杞憂。
報道にそれぞれの信念を持ってぶつかり合う新聞記者たちのドラマに,男泣きです。
映画開始から終了まで,片時も目が離せませんでした。
NHKドラマ版の佐藤浩市さんもかなりイイ味を出していましたが,映画版の堤真一さんも素晴らしい(あのキレっぷり!)。
堤真一さんといえば,「ALWAYS続・三丁目の夕日」や「魍魎の匣」と主演作の映画を観ることが続いているなぁ・・・
ただ,やはり原作のエピソードも省かれている箇所がありますし,新聞記者の現場を知らないと(=原作を読まないと)ハテナ?な箇所もあるかもしれません。
その日の原稿締切を遅らせるために,「奥の手」と称して配達するトラックのカギを盗むシーンがあるのですが,カミサンはトラックのカギとは思わずにどこか倉庫のカギと思ったようです(^^;
とはいえ,やはりあの新聞記者たちのぶつかり合い。
自分の信念があるからこそ,上司ともガチで言い合いができる。
編集と販売という,部門を越えてのせめぎあい。
もちろん綺麗ごとだけじゃなくて,特ダネという野心や過去の大事件を扱って今の管理側についている者たちの保身や邪心。
そんな群像ドラマを見ているだけでも,充分楽しめます。
派手な特撮シーンや特殊効果が使われているわけではありません。
ある種ドキュメンタリー番組な感覚。
もちろんお笑い要素があるわけがありません。
男泣きしたので感動映画かというと,それともちょっと違う。
そんな硬派な映画でした。
組織という中で働く個人であるワタシ的に,とてもオススメしたい映画です。
<追記>
このエントリ作成中にググって見つけた,横山秀夫さんのインタビュー記事をリンクしておきます。
・ 『クライマーズ・ハイ』まで17年〜ジャーナリズムの世界からフィクションの世界へ(『有鄰』第452号 2005年7月)
そうか,そういうことだったのか。
■関連エントリ
・映画「魍魎の匣」を観てきました
・「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を観てきました
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