探査機「はやぶさ」の地球帰還を,Ustreamによってリアルタイムに見ていたのでした。
▼Hayabusa back to the earth (approx. 22:30JST) on USTREAM
2003年に打ち上げられた「はやぶさ」は,地球と火星の間の軌道を回る小惑星イトカワの探査機です。
実は途中はトラブル続き。
2005年7月にイトカワの撮影に成功し,11月には岩石採取のための着陸に成功したものの。
燃料漏れによるトラブルで地球との更新が途絶えて,結果的に3年も帰還を延期したのでした。
そして2010年6月13日の今宵,地球に還ってきました。
直前で最後の果たしたあと,星の光となるために。
・・・という予備知識をこちらのサイトで事前に仕入れて。
▼質問なるほドリ:「はやぶさ」はどんな旅をしてきたの? - 毎日jp
イトカワの砂を採取した(と思われる)カプセルを,今日の20時前に地球に向けて発射。
ただ,そのカプセルをできるだけ正確に落とさなくてはいけないので,できるだけ地球に近づいてから発射して,自らは大気圏に突入して燃え尽きてしまうわけです。
人類初となる小惑星の岩石採取に挑んだ探査機の,はかない最後。
その姿は,大気圏突入で見事な流れ星となる。
事前に予告されていた時間の22時半。
先のUstで,じっとNET越しに静かに写る夜空を見ていましたよ!!
Ust先の管制室で,沸きあがる大歓声!
映像とのタイムラグがあるようで,その後に・・・
「はやぶさ」の輝きが見えました,見えました!
iMacで画面キャプチャしたので,連続で。
画面中央の下,一番大きな光が「はやぶさ」です。
この「はやぶさ」の光の点が,一気に輝きだします。
・・・はい。
鳥肌が立ちましたよ!
なんていう光!!
リアルタイムで,この光景を共有できた喜び,感動。
7年もの間この「はやぶさ」に向き合って,トラブルを克服してなお最後の瞬間まで淡々と記録をとり続けている研究者の皆さん。
まさに鳥肌が立つ感動でした。
最後はこの流れ星となる直前から,Ust録画で保存されているので,こちらのエントリにも貼り付けたいと思います。
淡々と記録準備をしていた研究者の皆さんの,突然の興奮!
そして映像のタイムラグがあっての「はやぶさ」の閃光。
見直してみて,あらためて感動です(涙)
はやぶさ再突入時の録画です.折しも,ワールドカップが始まっているこの時期。
強い光を放って地球大気圏に溶けていくはやぶさ.
おかえりなさい.
どのテレビ局も,この様子をリアルタイムで報道しているところはありませんでしたが,まぁそれも仕方ないことでしょう。
実際,閃光となり消えていくまでの時間を,テレビで(どこぞの解説つきでも)じっと見ているのは辛いですし(^^;
むしろ,こういったソーシャルなメディア(中継してくれたUstであったり,わいわい盛り上がっていたtwitterであったり)だからこそ,集中して見られたのかな,という気もします。
とにかく,おかえりなさい「はやぶさ」!
日本の誇る,そして幾多のトラブルを乗り越えて成し遂げられた,素晴らしい技術だと思います。
<6/14 追記>
「はやぶさ」の最後のミッション,それは最接近時に「地球の様子を撮影する」というものでした。
▼はやぶさラストショット (c)jaxa on Twitpic
データが,途中で切れているんですよね。
最後の,渾身のラストショット。もう機械という感じがしません。
<6/14 追記2>
twitterを見ていたら,なんとNASAによる「はやぶさ」大気圏突入時の動画がアップされているとのこと(!)
▼YouTube - Hayabusa re-entry
花火のように光り輝いて燃え尽きていく「はやぶさ」の右下,白い点がずっと並んで流れていきますが,あれがカプセルなんでしょうね。
無事に回収できますように,そして人類初の快挙となる「小惑星の砂」が入っていますように!!
<6/14 追記3>
NHKが深夜1時のニュース速報。
NETにもその映像があがりました。
流れている様子がアップという事もあり,一番の迫力です!
▼はやぶさ カプセルの落下確認 NHKニュース
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