高低差をより視覚的に分かりやすくするように赤色立体地図という方法で描かれた,お月様が実に「凄まじかった」ので,ついエントリ。
ベースとなったのは,2007年に打ち上げられた月探査衛星「かぐや」のレーザー高度計による観測データです。
「かぐや」といえば,日本初のの民営化によるロケットであり,同じく日本初の本格的な月探査衛星として,このblogでも取り上げましたっけ。
▼ 月周回衛星「かぐや」の打ち上げ成功 - くうねるあそぶ
その「かぐや」が測定した地形データを元に,月面の立体地図が完成。
その地図をWebブラウザでGoogle Earthの様にぐりんぐりんに動かせるサイトが,つい先日に国土地理院より発表されました。
早速見てみましたよ。
月面のこちら側
立体地図に,先ほどの赤色立体地図という方法で視覚的に分かりやすくしたそうですが・・・
なるほど,ただの白で出来た陰影よりも,分かりやすいっちゃぁ分かりやすい。
確かに良く見る月の表面ですね。
が。
これがぐりぐりとマウスで動かせるわけです。
ちょっと右上方向に動かしてみた。
・・・何かが見えてきました(!)
確か中学の理科で習いましたが,月は公転運動と自転運動の周期が同じなため,いつも同じ側しか地球に向いていません。
ということは,裏側はいつも裏側。
地球からみて外側にあたりますから,隕石が落ちまくっている・・・
そんな感じでしょうか。
よくまだ球形として残っているなぁと感嘆します。
てか,クレーター大き過ぎ!
クレーターの中にも外にもクレーターあり過ぎ!!
赤色立体図の効果,あり過ぎ!!!
色が色だけに,不気味に見えてしまうのです。
なので「閲覧注意」と。(*1)
勇気を持って,ぐりぐりっと裏側を見てみてください。
繰り返しますが,実際の月はこんな色はついていません。
ついていませんが,が,やはり凄まじい。
こちらのサイトから。
▼ かぐやのデータを使用した赤色立体図
(残念ながらiPhoneやiPadのSafariからは見られません)
地名入りのバージョンはこちら。
あの巨大な目玉のようなクレーターは,東の海というのですねぇ。
詳しい内容,解説はこちらのサイトもぜひに。
▼ 月の地形図 - Topographic maps of the moon
いつも見上げている月。
2つの顔をもっているのですねぇ。
*1 このサイトを娘と見ていた時に,月の裏側を見た娘の口から出た効果音がガキ使の「笑ってはいけない効果音」でした。妙にハマった(笑)
■関連エントリ
・月周回衛星「かぐや」の打ち上げ成功 (2007)
・小惑星探査機「はやぶさ」が放つ最後の光 (2010)
・日本初の金星探査衛星「あかつき」 (2009)
・衝突する銀河 (2008)
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