▼ ブラリと浦和の桜をお散歩撮影2014 - くうねるあそぶ
浦和のいくつかのポイントを移動していたのですが,別所沼の桜を愛でていた時の事でした。
うぬ,いつもと別所沼の景観が違う。
なんでしょう?この赤いライン
この「柵」自体は以前からあるものですが,こんな赤いラインは無かったですよ?
何だろうと桜を撮影する手を止めて,沼の周りをぐるり。
「かいぼり実施中につき立入禁止!!」
普段ならば水辺で釣りをする方も多い場所ですが・・・
新たに柵が設けられており,立入禁止となっています。
そして看板に書いてある言葉が「かいぼり実施中」。
か・い・ぼ・り・?
初めて聞く言葉に,一瞬「貝掘り」かと思ったほどでした。
なぜならば。
別所沼の水が!底が!!
何と,別所沼の水がほぼ無くなっているではありませんか(!)
一部にうっすらと残っていますが,ほぼ沼の底が露出しています。
ポンプが見えていますので,機械的に水を汲み上げているわけです。
貝堀? マサカ沼底の貝を掘るため??
ノン,ノン。
「かいぼり」ってぜんぜん違う意味と漢字でした。
いやー知らんかった。
「別所沼のかいぼりを行っています」平成26年7月31日まで(予定)
別の看板あった,「かいぼり」の説明を引用。
沼の水をぬきとり,沼底のたい積ヘドロ土砂を天日干しし,底質,水質,生息環境改善,外来魚の駆除,沼周囲の土止めの確認・補修実施効果の確認を行います。なるほど。
つまり沼の水を全部吸い取り,長い期間天日干しすることで沼の底に溜まった微生物を死滅化させ,沼を正常な状態に戻すわけです。
確かに,別所沼の水はだいぶ汚れていたように思います。
一部赤潮化していたような所もあったような。
ネットで調べてみると,「掻い掘り」という漢字が充ててありました。
へーへーへー。
特定外来種の一例
かいぼりのもう一つの目的が,生息している生物たちの環境を改善するために,外来種などの生物を駆除するということ。
少し離れた場所の看板に,それら特定外来種の一例が上げられていました。
※あくまで一例で,実際にこの別所沼にいるかは分かりません
保護対象
一方で,従来から別所沼に生息している生き物の中でも,特に保護対象としているのがこちら。
浦和ですからね,ウナギだっているのです。
ちょっと待て,別所沼の水を全部抜いてしまったら,その保護対象の生物たちは・・・??
・・・もちろん,大丈夫でした。
魚類飼育施設
沼から少し離れた場所に,大きなコンテナ状の飼育施設が設けられていました。
きっとこの中で,一時的に飼育されているのでしょうね。
かいぼり中の別所沼を歩く
ということで,かいぼりにて沼底が現れつつある別所沼を,ぐるり散歩。
乾きつつある沼底も
まだ水が残っている部分,一方で沼底が露出している部分。
分かれていますが,やはりこのような姿の別所沼は初めて見ます。
かいぼりの見物客もいました
見物客の視線の先は・・・?
工事関係者によって,まだなお残ろう生物の捕獲が行われていました。
網の中には大きめの魚がはねているのが,遠目に見えましたね。
なんと別所沼では87年ぶりの「かいぼり」とのこと
看板に記載のあった,「さいたま市役所 都市計画部 都市公園課」というキーワードを元に,文書を探してみます。
さいたま市のサイトに,そのものズバリのコンテンツがありました!
▼ さいたま市/(平成26年3月24日記者発表)別所沼公園のかいぼりに伴う清掃イベントの開催について
リンク先のPDF文書に,詳細が記載されていました。
かいぼりの目的なんとなんと!「87年ぶり」の事業だそうです。
さいたま市南区の別所沼公園内にある別所沼の水質が悪化している為に、水質浄化対策として「かいぼり」と呼ばれる沼の水を抜いて干し上げる作業を87年ぶりに行う事としました
そりゃあ今まで見たことがない別所沼の姿なわけです(笑)
文書に今後の予定として,以下の記載がありました。
・4月上旬に水抜きが完了
・4月中旬から5月中旬まで天日干し
・7月上旬までに水位を回復させて魚類を放流し終了
ということで,沼底の露出した別所沼は,まだしばらくは見ることができますね。
手前のあたりも完全に天日干しになることでしょう
終了頃に,また別所沼の姿を見に行きたいと思います!!
<4/17 追記>
結婚記念日の前の日に休みになったので,浦和サイクリング。
途中で別所沼も通過したので,様子をEOS M2でパチリと。
底面がだいぶ露出していますね。
2014.4.17の別所沼
<5/27 追記>
お休みの日に歩き散歩で別所沼方面へ。
昨日激しく降り続いた雨も上がったけれど,ふと別所沼はどうかねと見に行きますと。
と(!)
2014.5.27の別所沼
湖水ならぬ,沼水が並々と張っているじゃありませんか!
なんでも,地盤沈下が発生したことと,かいぼりのために捕獲・飼育している魚類が弱ってきてしまったことにより,作業期間を短縮したそうです。
▼ さいたま市、別所沼公園のかいぼり作業短縮 地盤沈下で再注水(埼玉新聞 2014.4.26)
さいたま市は25日、別所沼公園(南区)で別所沼の水を抜いて干し上げる「かいぼり」と呼ばれる作業を進めていたが、沼周辺の地盤沈下が始まり、捕獲・飼育している沼の魚類が弱ってきため、予定より約1カ月早く再注水を開始した。87年ぶりで過去の記録がどうなっていたかは分かりませんが,地盤沈下とは。
場所によっては10cmも下がっていたところもあったようです。
水質浄化,ゴミや外来種の駆除は予定通り。
枯れていると思われた湧き水も2箇所で確認できたようですね。
これにて,かいぼりはお終いです。
■関連エントリ
・ブラリと浦和の桜をお散歩撮影2014
・浦和うなこちゃん「過去のメッセージうちわ展」2014
・「浦和うなこちゃん」の左手に故やなせたかし先生へ感謝の団扇が
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