iPhoneやiPadの画面を,ペンで操作する「スタイラスペン」ではなく。
あくまでも「スマートペン」。
スマートフォンという言い方がありますが,何がスマートなペンなのでしょうか。
ソフトバンク コマース&サービス株式会社さんのサンプリングご提供で,スマートペンの「Livescribe 3」のレビュー記事となります。
※AMN(アジャイルメディア・ネットワーク)さんの「レビューズ」に縁あって公認ブロガーとして参加させていただいています
なんでも,書いた先からアナログな文字情報がデジタル化されていくとか・・・?
そんな「Livescribe 3」が届きましたので,さっそく開封して使ってみましょう。
「Livescribe 3」開封の儀
届いたケースから。
大きさにしてA5より二回りくらい大きいケース。
何気に厚みがあるケースなのです。ペンなのに・・・?
ケースの裏面。「自分の言葉をアクションに変える。」と。
確かに手書きのノートの内容が,隣のiPadに文字として表示されているビジュアルです。
果たして,どんな風にアナログがデジタルに変換されていくのか??
ではフタを開けてみましょう。
スマートペン「Livescribe 3」とご対面!
やはりペン1本でこれだけのケースは大きすぎ・・・
と思いきや,同梱物がいろいろとあるのでした。
専用ドットペーパーノート,スマートペン,基本ガイド。
この他に充電用のマイクロUSBケーブルも入っています。
(ちと分かりにくい場所にくっついています(^^;)
スマートペンを手にする。少し太めの本体です。なのでグリップ感はしっかり。
意外と重くない?というか,重心が上の方にある感じ。
おそらくはバッテリやらBluetooth通信基板やら上の方にあるのでしょうか。
ただ書きにくさを感じる程の重心バランスではないです。
技術仕様書によれば,長さ162mmに幅14.9mm,重さ34gとのこと。
ボールペンのペン先。スマートペン中央のグリップ状のつまみを回すと出てきます。
つまみを回すことでスマートペンの電源スイッチが入り,同時にペン先が出てくると。
ノック式とパッケージにはありましたが,口紅のアレと同じ形式です。
ただペン先は中央部分から出ないので,形状は何か万年筆に近い感じです。
あえてずらしてあるのは,ペン先の下部に赤外線のセンサーがあるからですね。
それで紙面とインクを読み取ると。
ちなみにペン先のインクも太めのタイプです。
FAQによれば,67mmx2.5mm径のインクカートリッジとのことで,色は黒。
個人的には0.5mmとか0.38mmの細めの径が好きなので,そういうバリエーションもあると良いなぁ。
公式サイトやAmazonなど見る限り,黒色の他に青色もあるようです。
スマートペンの反対側はスタイラスペンになっています。
重心的には,こちらの方が持ちやすいですね。
試しにiPadのメモアプリで色々書いてみましたが,感度もばっちり。
ちなみにLEDステータスライトが緑で光っています。
これは電源ONでBluetoothの接続待機中。
では早速。iPadと接続してみましょう。
スマートペン「Livescribe 3」とiPadを接続する!
接続するのは,私のiPad Air。
まずは専用のアプリをダウンロードします。無料です。
▼ Livescribe Inc. - Livescribe+
ちなみにAndroid版はこちらから。
▼ Livescribe Link - Google Play の Android アプリ
「Livescribe 3」自体は前からある製品のようですが,このAndoroid対応が最近という話のようです。
ちなみにAmazonの取り扱いを見ると,2013/12/6。1年半前の製品ですね。
ただ,今現在で4とかの製品が出ていないので,未だに最新機種であるわけです。
WiFi経由でのダウンロードはものの数秒。
アプリを起動すると,初期設定画面へと入りました。
この画面で「スマートペンと接続」をタップ。
すぐにBluetoothで「Livescribe 3」が認識されました。
この辺りは実にスムーズです。
LEDステータスライトが青く変わりました。
電源ONでモバイルデバイスにBluetooth接続済みのサイン。
よし,これで早速手書き認識の性能を確かめ・・・
ちょっと待て。
なんと「Livescribe 3」のファームウェアアップデートが来ていました(^^;
届いた製品には,バージョン4.3.1。最新版として4.6.0を進められインストール。
このファームウェアアップデートは時間がかかりましたね。
ダウンロード自体はまぁすぐ終わりますが,インストールに時間がかかる。
端末に一度差分データをダウンロードして,今度は端末からBluetoothで「Licescribe 3」に転送してるわけです。
し・か・も!ようやく4.6.0が終わったとおもいきや,また4.6.0.361なるバージョンが(^^;
もう一度ダウンロードから繰り返しで,ようやく終わったときの画面です↑
このLEDステータスライトが黄色になって,ファームウェア更新中となるのですが・・・
さらに一筋縄ではいきませんでした。
ライトが黄色のまま変わらないなぁと思っていたら,その黄色が点滅しています。
これ,電池残量が15%切ってるときのサインらしい。
ファームウェアが終わったと思ったら,充電ですよ充電。スマートペンですから。
充電は,スタイラスペンの部分を外して行います。
microUSBコネクタが現れるので,そこに付属のケーブルなどを使って充電します。
省電力なBluetooth Smartのワイヤレステクノロジーで,1回の充電で14時間持つそうです。
充電してるので,しばらくスマートペンは放置。
アプリ上で表示されるチュートリアルなどを見ながら待つことにします。ふむふむ。
ちなみにこのチュートリアルは設定画面 > チュートリアルの表示でいつでも呼び出せますね。
あと,手書きした部分を日本語として変換するためのアドオンをインストール。
アプリの設定画面 > アプリケーション設定 > 手書き言語 から選択です。
初期段階ではEnglishが選ばれているので,下の方の日本語をタップ。
このようにインストールがスタートします。
もうひとつ設定として,クラウドサービスへの連携。
アプリの設定画面 > クラウドサービス から選択します。
私の場合は,もちろんEvernoteです。
送る場合のデータは,png画像かPDFデータを選べました。
そんなこんなで,充電時間を待ちつつ一旦休憩。
娘の帰りを待ちます。娘が使ってみたいって言うんだモーン。
アナログ情報が瞬時にデジタル化される!
夕食も終わり,では早速と娘に「Livescribe 3」を渡します。
娘が持つには大きいかなと思いきや,何も気にしていない様子。
本人に聞いてみましたが,大きさも重さも全く気にならないと言っていました。
唯一,ボールペン先の太さがもっと細ければいいネェと。
流石わが娘よ!
専用のドットペーパーノートを開いて,その横では私がiPadを開いて待ちます。
何書こう,何書こうと言うので試しに文章を長めにお願いしますと言ったら絵を書き始めました。え?絵??
嗚呼わが娘よ・・・
専用のドットペーパーノート。確かに表面がうっすらとグレーがかっています。
コンデジS120でマクロにして撮影したのがこちらですが,なるほどドット。
細かなドットパターンがびっしりと印刷されているのですね。
それをペン先の下の赤外線カメラで読み取って,デジタルデータ化すると。
(いや,たぶんですたぶん)
そうこうしているうちに,娘の絵はどんどん進んでいき。
私のiPadで見ていると・・・おおっ!
書いているそばから,リアルタイムにiPad上に絵が再現されていきます。
これは見ていて面白い(笑)
こちらが娘の書いた絵。そのデータ再現化。
iPadに直接スタイラスペンで書いたのではありません。
専用のドットペーパーノートの筆跡を検知して,再現されたものです。
いっさいのズレなし。凄い,凄いなぁこれ。
「線がこくなる」というのは,ノート上では薄く書いていたらしいのです。
さすがにペンの強弱,濃い薄いは検知しないようです。
「消したい」というのは,手書きメモアプリでよくあるUndoですね。やり直し機能。
手書きメモである以上は,間違いも何も新しく書き足せば良いと言うところでしょうか。
まぁ手書きメモの瞬時デジタルデータ化,そのデータのシェアというスマートペンの機能を考えると不要っちゃ不要ですけどね。
ということで,出来たデータのシェアです。
左下の共有ボタンをタップして,Evernoteに送ります。
メールで送ったり印刷なんかもこちらから。
開くプログラムを選ぶと,さらにiOSで表示されるいつもの共有プログラムも出てきます。
なのでFacebookや他のクラウドアプリなんかにも送ることが出来ますね。
Evernoteに送りましたから,早速私のiPhone 6のEvernoteアプリをば。
ちゃんと表示されました!当たり前ですが(笑)
Evernote上では,PDFファイルといて届いています。データにして793kbでした。
ということで「Livescribe 3」の専用ノートに手書きをして。
アプリで情報を受けてデジタルデータ化。
クラウドを経由してデータを共有。
ひと通りの流れが分かりました。
うーむ確かにこれは便利。普通にメモを書いているつもりで,デジタルデータ化される。
さて日本語認識は・・・?
アプリ上でFeedに切り替えると,入力情報が時系列で並びます。
今回で言うと,スヌーピーを書いたりそのまわりに文字を書いたり。
またスヌーピーに戻って線を付け加えたり。
その中で読み取れる日本語文字が,このFeedタブでは自動認識されてテキストデータに変換されます。
今回は絵がメインでしたので,日本語としては難ありでしたが(^^;
「消したい」とか「色がほしい」とか,ちゃんと認識されていました。
アナログな手書きメモがデジタルにシェアされる一つの完成形
手書きメモのデジタルデータ化のプロセスは,他にもパターンがあると思います。
そもそも端末に直接スタイラスペンで書く場合。
手書きメモをスキャナーで取り込む場合。
手書きメモを写真撮影して,それらを読み取ってデータ化するなんて場合。などなど。
今回の手書きメモをリアルタイムにデータ化するのは,紙も残るし読み取る手間も要らないので,それぞれの良いとこどりな感じですね。
書きこむ用紙やペン先がひとつのエコシステムに組み込まれているので,汎用性は高くないですが・・・
でも,公式サイトにあった「Livescribe Notebook by Moleskine」は大いに気になるところです。
モレスキンも対応ノートを出していただなんて。これはヤヴァい。欲しい。
今まではモレスキンのノートを撮影してEvernoteに転送していましたからなぁ。
製品の公式サイトに,紹介Youtubeが上がっているのでリンクしておきます。
実際に動いている画を見ると分かりやすいですね。
▼ Livescribe ::Never Miss A Word
製品をサンプリングいただいたソフトバンク コマース&サービス株式会社さんの紹介リンクも。
▼ Livescribe 3 Smartpen|ソフトバンクセレクション
替芯や他のドットノート,付箋メモなどのオプション製品はこちらから購入できます。
いやーそれにしても先程のモレスキン版のノートは欲しすぎる。
レビューは以上です。
■関連エントリ
・iPhone対応のロジクール「Ultimate Ears 400vi」イヤフォンを試す!
・[進化したGR DIGITAL IV #5] 夜景撮影リベンジ。三脚も使ってISO値を変えて撮り比べ
・「ウサダッシュ大作戦」キックオフイベントでした
・ネットにつながるプリンタ「HP ENVY 100」すごかった体験レポート#3 AirPrint編:ついにiPhoneやiPadで直接印刷!
・ぐっすり眠ろう,NIPPON!!「お泊まり会@IKEA」に参加しました(お休みそしてお目覚め編)
この記事へのコメント